■ 仮設コンクリート舗装における排水への配慮
仮設コンクリート舗装は、工事現場での安全性と泥の流出防止を確保し、重機や車両の通行に耐える丈夫な通路を作るために用いられます。特にダンプや重機が頻繁に通行する現場では、土砂や砕石、簡易舗装ではわだちや沈下が生じやすいため、安定した通行路の確保が重要です。
ただし、コンクリート・アスファルト舗装は雨天時に水の逃げ場が限られ、水たまりができやすいため、通常は側溝などの排水対策が必要です。水たまりは、作業効率の低下や足元の滑りによる安全性への影響、車両通行時の泥はねや汚れなどにつながる可能性があります。
■ 本来なら必要になる「側溝工事」
通常であれば、水を排水するために側溝などを設置する必要があります。
しかし今回の現場では、隣接する水路はあるものの位置が高く、コンクリートを打設する際に水路の高さに合わせると段差が生じてしまいます。また、その場合は側溝を作る必要もあり、工期や費用の負担が増えることになります。
■ ドットコンで解決
これらを解決できるのが透水性コンクリート舗装材「ドットコン」です。
ドットコンは、
①優れた透水性➡️等間隔に空いた穴より雨水がそのまま地面に浸透
➁水勾配・側溝が不要➡️ドットコンは水を地面に浸透させるため、従来必要だった水勾配や側溝が不要になり、工程やコストなども軽減
③大型車両にも対応できる強度・耐久性➡️大型ダンプや重機が通行しても耐えられる強度と耐久性を備え、安全性を確保
排水性と耐久性を両立できることが、最大のポイントです。
■ ドットコン施工 工程



ドットコンの施工は、通常のコンクリート舗装と同様に下地づくりから始まります。
①十分な強度を確保するため、路盤を整え転圧
➁ドットコンパネルを敷きワイヤーメッシュを設置
③コンクリート打設(パネルより5ミリ~1センチ生コンを被せる)
④養生期間 (今回は3日間)
⑤専用の道具を使い穴あけ作業
⑥専用のアタッチメントを使用し、穴周りの凹凸をきれいに整える
⑦単粒充填
■ ドットコン+の場合
今回は「ドットコン Ver.2」の施工を行いましたが、さらに高い耐久性や強度を求める場合には「ドットコン+」という選択肢もあります。
ドットコン+は、より高頻度で大型車両が通行する現場や、長期使用を想定した現場に適しています。
強度・耐久性の向上により、ひび割れや沈下の抑制の効果がより期待できます。
現場条件や使用期間に応じて最適な仕様を選定できることも、ドットコンシリーズの特長です。
■ 現場環境の向上は、安全と品質の向上につながる
水たまりの解消は、単なる見た目の改善ではありません。
作業効率、安全性、そして工事全体の品質向上につながる重要な取り組みです。
今回の施工では、排水性と耐久性の両立を実現する方法としてドットコンを採用しました。
現場ごとに条件は異なりますが、その状況に応じた最適な工法を選択することが重要です。
